ロートアイアンとは一味違う物、ホッパー制作！

普段はロートアイアンの門扉や手すり、照明などのデザイン性豊かな製品を手掛けていますが、今回は少し趣向を変えて、産業機械の一部として使用される“ホッパー”を製作しました。

ホッパーとは、粉体や小さな部材を一時的に溜めて、下に向かって落とし込むための装置です。工場や現場では欠かせない存在で、シンプルな構造でありながら、強度や耐久性、そして使い勝手が大きく求められる部品でもあります。今回ご依頼いただいたのは、材料の供給や選別を効率化するための特注品。通常のロートアイアンとは全くジャンルが異なりますが、金属加工の技術や精度へのこだわりは共通しています。

普段から装飾性を大切にしている私たちですが、このホッパー製作では「機能美」という新しい視点を意識しました。流れを妨げない角度、掃除やメンテナンスがしやすい形状、そして移動しやすいキャスター付きの設計など、細部に工夫を凝らしています。

今回のように、装飾性を重視したロートアイアンとは異なる製作依頼にも柔軟に対応できるのが、私たちの強みだと感じます。これからも、暮らしを彩るデザイン製品だけでなく、現場を支える実用的な金属加工にも挑戦していきたいと思います。